『叫』再見

やはり面白い。「古い映画を忘れたら、祟るぞ…」というのが裏テーマか。初見のときは小西真奈美の気持ちがわかるような気がしたのだが、今度はなぜか気持ちが入らなかった。最後の小西の叫びって、どういう意味なのだろう。いままで吉岡(役所)は殺した後も小西を気にかけていたから叫ばないでいたわけでしょう。死んで半年たって、小西はやっと叫びたくなるほどつらい幽霊の孤独さを知ったのでした、なんてことではギャグになってしまうが…。

 うかつなことにやっと気づいたのだが、吉岡刑事はあんなボロ団地に住んでいたから、つまり近隣に住民がいなかったから死体が腐乱しても通報されなかったのか…。

 パトレイバー1のほぼ20年後なんだよなあ。実現しなかったバビロンプロジェクト。都市博を中止した都知事の名前をかんした刑事のドラマもあったりした。これは映画にもなった。そういえば『踊る3』ってどんな話になるんだろう。

レイコからもう3か月も連絡がなかったのでいやな予感がしていました。…さあ、わたしたちにはわかりません。奔放な娘でしたから。定職にも就かずアルバイトをしながら気ままに暮らしておりました。ときおり旅行に行くとか友達の家に居候するとかいって何週間も帰ってこないことがありました。でもそのように育てたのはわたしたちなんです。誰にも頼らず自由にやっていけっていつもいっておりました。いまさらそのことを後悔してもどうしようもありませんが。