3次元空間では平面をおりまげることができる

紙に書いた線分ABの最短距離は、紙をおりまげて線分ABを点A(同時に点B)にしてしまうことである。というのはSFの常套句。ワープの理屈はわかるが、しかし理解と同時に、3次元の存在である人間がワープ移動を行うことが不可能なのを悟る瞬間でもある。

あえていえば直線移動が「ワープ移動」である。3次元である現実の環境に直線(2次元)など、手配しなければ(長距離にわたる場合は地面を掘る)存在しないからだ。

点のことをゼロ次元と呼んでいいのかわからないが、線が1次元、紙の面が2次元、おりまげる人間が3次元。ある領域に絶対的な影響をおよぼすには、次元をちがえていなければならない。空間をまげることができるのは4次元人?なのだろう。