『大河ドラマ入門』

小谷野さんのイラストが宮崎駿風なのがちょっとおかしかった。線のタッチは『忘れられた帝国』の島田雅彦中原昌也を彷彿とする。

78ページの記述は、もうちょっとなんとかならなかったかと思う。ウルトラマン東野英治郎のころの黄門なんかは、フィルムといっても16ミリで収録されていて、フィルムも70年代から80、90年代と進歩していて(レンズだってそうだ)、いちがいにあれこれ言えない。くすんで感じるのはテレシネしてるからか、あるいは他の理由があるからだろう。ちょっとまえまでCM(CF)は35ミリあるいはスーパー16が主流だったはず。16ミリと35ミリとでは、フィルムの記録面積がちがうのだから解像度もそれにともなってかわる。フィルム収録がなくなるのは「陰気」だからじゃないだろう…。

巻末の山口玲子の挿話がせつない。

大河ドラマ入門 (光文社新書)

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