『サロゲート』

かなりいい。『マイノリティ・リポート』よりも主人公の喪失感がきわだっていた(トム・クルーズにジョン・アンダートンの役は荷がかちすぎた)。キネコの汚い画質が気にならなくなるくらい最後は感動した。劇場に新宿タイガーマスクも来ていた。あの扮装もアバター(分身)の一種といえば一種だよな。

制作スタッフは『イノセンス』の攻性防壁(漢字合ってる?)に電脳をやられるキムらの義体の映像を参考にした様子。これはアメリカ映画にしてはいい「応答」だったと思う。すくなくとも『マトリックス』よりはいい。ジョナサン・モストウは『イノセンス』を、押井守がやりそうもない「夫婦愛」のハナシにして返してきた。