ある種の人びと/分類

べつに血液型性格判断を信じてたって構わねえじゃねえかそいつが信じたいだけなんだしと私は思うほう(私は信じていない)。

こういう人にやたらに怒る人びとの一群というのがまた別にいて、その人たちの前提がだんだん分かってきた。

ある血液型をもつ人びとの個体数は有限だから、ある基準によって測定されたひとつの「性格」がその集団内でメジャーになる(A)。ならばその集団には「性格」についてのトレンドがある(B)。

血液型性格判断を唱える人は、AとBの関係を因果関係だといっているのだろうか(そもそもこの段階まですら私は調べる気がない)。そうじゃないんでしょう? トレンドがあると言っているだけなんでしょう? 提唱者の観察が正しいかどうかはさておき、対象集団が有限個の集まりである以上トレンドはあるにきまっているのだ(それを把握することはたぶん不可能だろう)。

血液型性格判断に怒る人もべつの意味で主観と客観の区別ができていないのだ。あと、民間企業が採用基準に血液型性格判断をつかっていたって構わない(まだ規制する法律はないと思う)。しょせんその会社がその程度のレベルでしかないという話ではないか。もちろん国の組織がそんなの(血液型性格判断)を採用基準につかっていたら、それはダメだと思うが。

優生学と同じで未来(いまだきたらざる…)が絡むと、とたんに生臭くなるなあ…。