養育期、反抗期、冗談期

口唇期やら肛門期やらが、ちょっと口にするのは恥ずかしい人は、たとえばこのような表現ならどうだろうと思うのだ。自我の育ちきらない養育期、自我に振り回されんばかりの反抗期、反抗していた頃のことを笑って話せる冗談期というわけだ。冗談がつまらない人、過剰な人というのは、反抗期と冗談期のボーダーでなにか問題を起こしてしまっているのだろう。『神の子どもたちはみな踊る』の「アイロンのある風景」にでてくる啓介には、ちょっとその雰囲気がある。

ことさらに「負けたなあ」とかつまらないことを言わずに、そして無言を通すでもなく、ごくごく普通に「何あれ、すごいねえ…」とだけ呟いてあとは絶句する、この動画のお父さんは、だから「健康」なのである。