『心優しき叛逆者たち』

全身小説家』を見た勢いで図書館で借りてみたが、面白い。回想シーンでは会話から鍵括弧を外すのが面白い。5月中はずっとおのれを空しくして村上春樹ばかり読んでいたが、やはりこういうほうが読んでいてほっとする。この小説のせいで、面白かったのは60年安保までだったのではないかとの思いがさらに増す。豊かになって、チームが作りづらくなった。70年安保ではっきりしたのは、要するに、それだけだったのではないか。