「ウソをつくな」の周辺

たとえば家庭では「ウソをついちゃいけない」と教えているお父さんは、会社ではウソ=ハッタリをきかせて商品を売っている。http://d.hatena.ne.jp/kamiyakenkyujo/20100520

これは、要するに「お父さん」は「俺に逆らうな」と言っているに過ぎないわけで、本当に息子がウソをつかなくなることを実現しようとしているわけじゃない、と思う。本当に子供がウソをつかないかどうかを確認するならば、子供を監視しつづけるしかないわけで、実際に子供にたいしてそのように接することが親のつとめなのだと信じかつ実行する可哀想な親というのも、一定の割合で、いる。しかし、おおくの「お父さん」は、偉そうなお題目を息子に垂れるという振る舞いを子供に示すことで、「子供が逆らえない偉い父親」を演じているのだ。

もちろん、会社では「お父さん」は、その人から買いたくなる「商品」の「売り手」を演じるのだ。