『ノン子36歳(家事手伝い)』

そういえばたてつづけに「男の監督が撮った女の映画」ばかり見ている。

夜中の商店街を自転車でうろうろしてゴミ箱をけっとばすノン子の日々や、勝手に押し掛けてきてテキ屋の仲間に入れてもらえなかった青年が逆恨みしてチェーンソーで祭りの櫓を切り倒すあたりに、なぜか『ダークナイト』を連想してしまった。とってもミニマムなジョーカー。

エンディングはどう解釈すべきか。ノン子は恋愛すら超越して、鶏と戯れる童子の境地へ至ったのか…。監督はどうも嘘をつかずに映画を終わらせてしまった気がしたのだが…。