『シェルター』
J.ムーアは、こういうのが本当に好きなんだなあ。
ネタバレ。背教者が敬虔な呪術師に呪われて、無神論者専用の「なまはげ」になってしまう。「無神論者はいねが〜」。無神論者は魂を抜かれて、だんだんと死体になってしまうわけ。主人公のムーアは、「なまはげ」を多重人格者だと誤認してしまっていたのだった。
こういうオカルトミステリーは、日本人には受けないだろう。たとえば、無神論者が救われたい一心でキリスト者に転向する、といったようなシーンがあれば、まだわかりやすかったろうと思う。しかし、そういう、それこそ冒涜的なシーンは、あるはずがないのである。呪術師が、救いをもとめるムーアを突き放す。「決断をした人間を救うことはできない」。
比較文化論として、勉強になったとしか言えないな…。
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