『Dr.パルナサスの鏡』

『シェルター』と対にした新橋文化は面白いチョイスをしたと思う。選択についての話なのだ。その実態をうすうす知りながらとんでもない非道に加担していた若者と、想定外の愛の結晶をまもるために苦悩する老人の対比が面白い。

呪われているのではないかと思うくらい不幸続きのギリアムだが、今回はドンキホーテの時のように製作をあきらめなかった。そういう内容なんだよね。皮肉な生命讃歌。ちょっとホロっとした。