「体の中がかゆくなる」
つまらないことですが、気になったので一応。
もう全編にわたる「ございます」口調が何ともあれである上に、内容もまた、体の中がかゆくなってくるようなものである。http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20100728
体の中って、かゆくなりますかね。だいたい体表部では。でも、「体中(からだじゅう)がかゆくなる」とは言うのだ。不思議。全身がかゆくなるなら、おかしくない。
山口瞳を読めとのことで、本屋で『礼儀作法入門』を手にとったのだが、あるかないかもわからない表現を探して本を眺めるのはつらく、すぐに挫けた。山口は祝儀を渡すことに凝った時期があったらしく、この癖は面白い。貧窮した時期からの反動か。
これも土建ストラクションの類じゃあるまいな。つまらない冗談を言っていると肝心の時に信用されなくなるのだ。まa、eか。ミーイリングリストの日記の作者より。
ところで山口瞳は、エッセイの題名に「男性自身」なんてのを掲げつづけるような茶目っ気のある書き手だから、「体中がかゆくなる」という表現をわざと気取って「体の中」とやったのではないか。これが仮説1。山口に、そういう特殊な持病があった。これが仮説2。「虫酸が走る」「蕁麻疹が出る」の代替表現として考案した。これが3。
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