抽象的な眼球

畳の目など、スリット状のものをなぜ目と呼ぶのかと考えていたら、自分が思い違いしていたのに気づいた。なぜもなにも、スリット状だからである。瞳のあるスリットが目で、なければ口である。

目といわれてただちに閉じた目を想起することはあまりないが、閉じていたって目は目である。ヒトの口が目よりも小さかったら、あるいは「畳の口」などと呼ばれただろうか。ちょっと面白い。