くせと宗教

ゆうべは『十三人の刺客』の夜中の回にいったのだが、本編上映間際になって両手首に数珠のブレスレットをした五十代くらいの男が隣に座ってきて、上映中、残酷シーン格闘シーンになる度に画面に向かって軽く拝むのがおかしかった。冒頭の残酷シーンで席を立ってよろよろと退場しようとして出口付近でへたりこむ二十歳前後の男もいた。

何だろうねえと思ったのである。劇中ある理由で宿場の娘たちががに股でよたよた歩くシーンがあるのだが、帰りのエレベータ内でその真似をして男にたしなめられる女のカップルがいた。