感想CM

http://questionbox.jp.msn.com/qa1469557.html
まだ検索の仕方がわるいのか、これという名称を発見できないのだが、私が前に書いた「共感CM」のことである。

やはりみんな1990年代後半から気づきだしたようだ。私の印象もそうだった。だから1994年のものを見て、意外に思ったのである。

こんな感じである。左のロビン・ウィリアムズがわかるかな。

これの応用だと思うのだが、健康食品のCMで、画面のすみに「利用者の感想です」とこっそりことわって、商品の利用者が製品をやたらに賛美しているのも、2000年代からみかけるようになった。



ふと思ったのは、ある映画作品を宣伝するさいに、別個の役者と演出家と撮影スタッフを用意して、食品や住宅や金融商品のCMのようなドラマ仕立てのものをつくることはまずない、ということ。お笑い芸人の寸劇で映画を紹介したものなら、あったような気がする。

映画自体が一個のウソなのに、CMでさらにウソを重ねてしまうと、ほかの一重のウソのCMと並べたときに浮いてしまうのだろう。素人や役者の卵を演者に選んだ方が無難なわけだ。

また、映画は通常暗闇のなかで鑑賞されるから、消費者が映画という商品を楽しむさまを映像にすることは、ふつうにはできない。しかしホラー映画の宣伝で観客が怖がるさまを暗視カメラで撮影した映像を用いる例はある。

「映画を楽しんでいる人」をドラマ仕立てで映像にすれば、それは特定の映画作品の宣伝ではなく、映画館についてのCMになってしまう。

映画についてのCMを考えると、なんだか現代思想じみた話になっていってしまうのが面白い。







ムイミムイミ氏がいう「カスみたいなの」って何だろうと思ったら、最近のハミガキCMによくある「CGで描かれた歯垢」のことかな。これは言われてはじめて意識した。いま確認したライオンのクリニカのサイトにあるCM動画にも一瞬だけ出てくる。たしかに実際の歯垢は多くの場合ああではない。それにしても「歯磨き粉」というあたり、ヤマカンですが、氏は私より年上ですね?

当てずっぽうで放言しておくと、この「CG歯垢」は、風呂釜洗いの「ジャバ」のCMから発想したに違いない!

酵素パワーの「トップ」も、布地にしみ込んだ油が油滴にもどって服から離れる映像をつくっていた。

http://okwave.jp/qa/q461471.html
http://okwave.jp/qa/q143461.html
なんと10年前から気にする人はしていたみたい。

ユーチューブで「ハミガキ CM」で検索すると、ずいぶんヒットするな。