2010-10-19 川端は芸術家 凡手なら「私が縄梯子に捉まろうとして振り返った時、なにかを言おうとしたが、それも止して、もう一ぺんただうなずいて見せた。たぶんさよならを言おうとしたのだろう」などと書くだろう。肝心の時にするりとリアリズムを離れる川端であった。