三四郎

広田先生のあたらしい借家に引っ越し作業の先発隊として入った小川三四郎は、なにをするでもなくぼんやりしている。そこへ里見美禰子があらわれて二人して家の掃除をはじめる。…なんだかこういうシーンをまえにどこかで読んだな。

三四郎が美禰子と関わるシーンは、文章が短くなって、細かく刻んでいくような感じ。映像で言うと、短いカットをつないでいって、主人公の心理的な高揚感を演出するようなものか。