実証できない約束

20世紀に入ってから、近代心霊研究に飽きたらない人々が超心理学をたちあげる。ついに「霊」に依拠することをやめたわけだ。生きてる人間はげんに実在するし、その精神力にいままで知られていない側面があったっていいだろう! というわけだ。もう、やぶれかぶれである。

宗教を否定するのはたやすいが、副作用として人倫も崩壊してしまうというデメリットがある。だから、不都合なものは見ない、関知しないというリベラリズムになってしまう。

あるいは科学が人倫に転化してしまった、ある種あわれな人たち。ちょっと前(だいぶ前?)には、彼らはスターリニストと呼ばれた。