自意識過剰について

いかさんの愛読書であるらしい『地下室の手記』は、たまたま私ももっていたので行き帰りの車中で眺めた。この作家の小説は読み通したことがない。今回も眺めただけだ。冒頭の主人公によるペテルブルグへの不思議なこだわりは、いまの私には小林信彦の東京へのこだわりを連想させずにおかない。

あと「虫けら」ということで連想したのが、カフカ。彼も当然この作を読んでいただろう。

なぜドストエフスキーに興味がないのだろうとつらつら考えていたら、そうだ、私はコリン・ウィルソンのファンなのであった。