「万系一世」

いかさんがよそのブログのまちがいをからかっていたけれど、私も気になって検索したら、一件、やってた(直さないでおこう)。系と世で母音が同じだから、意味を考えないでいるととりちがえてしまうわけだ。

というわけで意味を考えたのだが、万世にわたって一つの系を保つ(こうおぼえるともう間違わない。しかし系を保つのではなく、系が統べるなのだそうだが、ならば一系万世とか一系万代とかになりそうなものだ)というのは、ようするに世襲万歳(万歳というのも万世とおなじようなことか)というわけだ。

日本神話って、図らずも人類起源にかんする仮説の一つでもあったんだなあ。他種から分岐した新種ホモサピエンスになんだってこうも多彩な個人差がそなわったのだろう。

ウィキペディア万世一系の項目を眺めていると、近世の西洋人たちは日本のことを内乱のおこったことのない驚異的に平和な土地だとでも思っていたのかなあと、ちょっと可笑しい気がする。けれども、ウィキペディアには万世一系という語の初出についての研究がない。これは困る。