2008-10-10から1日間の記事一覧

類似

「外のふくらみ」のエンディングと、「地球の悪魔」のエピソード(ヒゲオヤジが狸穴をさまよい、脱出口をみつけるが小さすぎて抜けられない)は類似しているが、たぶんつげの盗作ではないだろう(笑)。つげの「先細りする地下道」には出口の予感すら描かれ…

夢の論理

私たちの感覚器官はニュートラルに外界を感知し、適宜それを情報処理するわけではないので、夢という局面で、その偏りがもろに出てくる。つげの夢マンガが面白いのは、その偏りを表現するために、わざと絵を幼稚にしている点だ。「必殺するめ固め」など、特…

文庫

心当たりのある書店に『後方見聞録』がなかったので、急速に狩猟欲がうしなわれる。かわりにつげ義春の新刊の文庫(もちろん中身は旧作である)を買って帰った…。