2009-05-06から1日間の記事一覧

『弓』

肉体をながらえさせるためだけならば、じつは言葉は必要ないわけで、この「父娘」がまったく声をださないのは、そういう理由からだ。占いの託宣を観客が知り得ないのも、おなじ理由による。儀式として礼服を着れば、祝「詞」すら必要ではない。その「こと」…

『アキレスと亀』

なんと戦後についての映画だった。『タケシズ』や『監督・ばんざい!』は自分についての映画だったから、バランスをとったということだろうか。北野武が自分の若者時代が大嫌いだったろうことは、美大サークルのシーンをみると容易に想像がつく。無責任には…

『カメレオン』

これは面白かった。カメレオン座って、星座のことだけではなくて芝居の「一座」というのもかけているのかな。谷啓が人事部長ってことはないだろうよ、と思いながら見ていたら、しっかり騙されたわけだ。若いキャラたちのほうが、うつ病をわずらってたり、老…