2009-05-21から1日間の記事一覧

性的半幻論 その七

野菜だって丹精こらしてそだてたら愛着がわくのに、それを市場へ出さなければならない。野菜どころか畜獣ならその悲しさはひとしおであろう。私が農村の悲哀ということで連想するのは、歌の「ドナドナ」である。ヒトと自然とが協同して作物を成し、それを都…

性的半幻論 その六

表現ではない人(身体)を、あえて表現であると錯覚することで性幻想は成り立ったというのが、いまの私の考えである。本能が壊れて、模造品の「本能」を構築するさいに登場したのが幻想であるというのが岸田説だが、本能が壊れたから代理をたてるなどという…