2010-07-25から1日間の記事一覧

無許可で世界をつくることへの僻み

筒井康隆が文壇ということを過剰にいいだして、ある種の人たちがイライラしだしたのは1980年代からだろうか。まあねえ、そのイライラ、わからないでもないけど、いいじゃない、と思うのである。『輝く日の宮』で杉安佐子が、源氏にいれこみすぎて道長と紫式…

身分制のなかの平等

『輝く日の宮』読了。紫式部の父親が、道長の配慮から漏れて職からあぶれていた時期があったらしくて、源氏物語を娘が著した功績でもって、道長から地位を与えられたということがあったらしい。ある枠をつくって、その枠のなかの人事を差配することで、平和…