身分制のなかの平等

『輝く日の宮』読了。紫式部の父親が、道長の配慮から漏れて職からあぶれていた時期があったらしくて、源氏物語を娘が著した功績でもって、道長から地位を与えられたということがあったらしい。ある枠をつくって、その枠のなかの人事を差配することで、平和ないし平等をめざすというのが平安時代のありかただったのだろう。どうしたって完全には平等をじつげんすることは出来ないから、不幸にもあぶれた人には怨霊となっていただこう、と。

アヴァンティ幹部が刺殺されたくだりを読んでいたら、実際にも刺殺事件が報道されたりして、へんな偶然である。『必死剣 鳥刺し』を見て帰ってきたあとだったから、偶然の二乗か(血糊がすごかった)。言論がたたって死をまねくというのは、政治上の暗殺のようなものか。出所×××、鬼畜×××、二××「××××」××乗××××。これがほんとの×名だ。