2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「きもい」

「きもい」は、一部では、もはや「違和感がある」というほどの意味でしかないようだ。

「裏目よみ」の系譜

「裏目に出る」というのはあって、しかし、「裏目」をよむとは何だろう。表目が読めれば必然的に裏目が何なのかは分かるはずだからだ。裏を読むというのもあるし、裏を取るというのもある。(背後を取る、というのもあった)どうもうまい表現ではなかったよ…

小川徹

押井著に刺激されて、手元の映芸バックナンバーを繰っている。1969年5月号に「アルドリッチの奇術師」という文章を寄せている。『女の香り』って未見だが、ずいぶん押井っぽいな。

『エクスペンダブルズ』

敵のひとりが格闘の末に炎に包まれて死ぬ。その炎がCGで描かれて画面に大写しになったところで、見ているこちらははっとした。どちらかといえばシュワルツェネッガーのほうが爆発は派手だったような印象があるが、1980年代に、スタローンも、ランボーシリー…

バルガス=リョサ

筒井がむかしリョサリョサリョサリョサいっていたはず。安部公房だってマルケスマルケスマルケスいってた。レヴィ=ストロースだって、ストロースストロースいってみろというのだ。

小川徹『私説アメリカ映画史』

ちょうど『明日に処刑を…』『続激突! カージャック』『ゴッドファーザー』などが出てくる直前で終わっているのが運命のいたずらで面白い。本の最後の最後で著者は読者にうっちゃりを食わせている。面白い。だ〜か〜ら〜、本を読んで発奮して押っ取り刀で映…

「思ってもいわない」と、「心にもないことを言う」と、「おべっか」

http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20101004 「思ってもいわない」の思うは、言ったら差し障りのあることを思いついてもいわない、ということであって、「心にもない」の、心に思うことつまり意見をもつこととは違うと思う。後者は前者に包含されるけれど前…

きざはしとクラス

クラスという言葉は小学生のころから親しんでいるから何も感じないが、階級という言葉にはなにかこちらを緊張させるものがある。ひな人形をみればわかるように、昔は上段のほうが位が「高」かった。今は閣僚の集合写真をみると首相のほうが前でかつ下になっ…

勝敗論

勝つために戦え!〈監督篇〉作者: 押井守出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2010/02/26メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 14人 クリック: 134回この商品を含むブログ (35件) を見る勝つために戦え!〈監督ゼッキョー篇〉作者: 押井守出版社/メーカー: 徳…

呼び名の世代差:ハミガキ

口語では若い世代も「はみがきこ」というかもしれないが、文語ではだいたい「ハミガキ」であるようだ。しかし、言葉のことだから例外はつきまとうだろう。「歯磨き粉」と「練り歯磨き」の差異に迷って「ハミガキ」を採るわけ。実家では粉の歯磨きだった時期…

感想CM

http://questionbox.jp.msn.com/qa1469557.html まだ検索の仕方がわるいのか、これという名称を発見できないのだが、私が前に書いた「共感CM」のことである。やはりみんな1990年代後半から気づきだしたようだ。私の印象もそうだった。だから1994年のものを見…

新書って

あの大きさの本は内容にかかわらずみんな新書なのでは…。

『西鶴一代女』(溝口健二)

ぬか喜び→失望→ぬか喜び…と、ずっと続くのでかなり苦痛である(それが眼目でもある)。時代劇の定型として「世継ぎを産んだ側室が権力闘争にかかわる」というのに慣れているので、産んだらさっさと用済みという発想はかえって新鮮だった。自分と無関係にそだ…

立ち読みした

シュレーバー症例論 (中公クラシックス)作者: フロイト,Sigmund Freud,金関猛出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2010/09メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 28回この商品を含むブログ (2件) を見る巻末解説で、さすがに、シャッツマンの名前が挙げられ…

驚くことに意味はない

『Book of facts』。「はじめにいくつか(A Few Opening Remarks)」で、「以下のことを学べば、キミもたぶんターン・オンされる(ティモシー・リアリーの発言を踏んでいるのだろう)」として、列挙される「事実」のなかに、「no scientist and no science f…