2011-02-15から1日間の記事一覧

高見浩訳トマス・ハリス著『ハンニバル』

面白いけど、なんだこれ。アメリカのエンタメ小説の翻訳で「のである」という述語を見ると、まるで時代小説を読まされたみたいで調子が狂う。翻訳者の好みなのかもしれないが、著者もずいぶん読者の方に寄ってきているようで、なんだか「いつもと違う」。菊…

小林信彦のフロイトいらず

『東京少年』の文庫版をのぞいたら巻末解説はまたもや坪内祐三で、坪内は小林著の解説になると小林への遠慮かなにかわからないがいつも文章の歯切れが悪いので、べつの人の感想文の方がいいのではないかと思うのだ。もっと饒舌にいろいろ書いてくれないかと…