2011-04-26から1日間の記事一覧

日本文学史が特殊なものとは思えないのだが……

『日文ナ』は、対小谷野論争の焦点の一つである、日本文学史の特殊性にさしかかった。第三章の途中あたり。 ただまあ、これも私は思うのだが、鈴木の論は、ひらがなとカタカナが漢字とあまりにも見た目が乖離していることに論者が幻惑されたにすぎないのでは…

「活字中毒」

そもそも活「字」の前には、活版印刷があって、筆で書いた文字を版に起こしていたわけだ。 活字中毒者は、活字の印刷しか読めない、つまり活版印刷された筆文字を読みこなすことが出来ない、明治以降の「情弱」世代のことを指した言葉なのかもしれない……。

なぜ宗教文書は大量に遺されるのか

それはひとえに、人の心に関わるものだから、ではないかと思うのだ。歴史にしろ地理にしろ、あるいは叙情詩にしろ叙景文にしろ、ものにするには種がいるが、宗教のテーマは、人の心そのものだから、種は他のジャンルにくらべて広大である。他ジャンルのもの…