2012-02-20から1日間の記事一覧

『男たちの大和』主人公の「失意」の人生

まえにテレビ放送で一部分だけ見たときは、あまり感想が浮かばなくて、仲代達矢が実年齢よりも年長の役を演じていることがちょっと印象に残ったくらいだったが、今度全編を拝見したらなかなか興味深い作品だと思ったのだ。 老年期を仲代が演じる神尾は、少年…

『生きてるものはいないのか』

舞台で俳優が「大量死」していくというのは面白い趣向なのかもしれないが、それを映画にすると普通になってしまう。難しいところだ。 パニック状況の中で、倫理観が麻痺した人物が死にたがっている人間を絞殺する。このくだりはちょっと面白いと思ったが、と…