視線のサディズム

「GANTZ」のレイプシーンや虐殺シーンを見ていて、おおやってるな、と思った。数年前の新宿大虐殺のシーンも、いつかはだれかがやるだろうと思っていたことを、こちらの想像以上にやってくれて快哉を叫んだものだ。

サディズムの本質は嗜虐自体にあるのではなくて、それを冷徹に観察することにある。よく考えれば、ビジュアル文化全盛の現代は、サディズム全盛の現代でもあるのだ。