傍流は主流より息が長いか?

そしてそのぶん、古さを感じた(筒井康隆の作品にはそのようなことはない。皮肉なことだが傍流のほうが息が長い)。http://d.hatena.ne.jp/rento/20060920

本当だろうか。去年の「日本沈没」対「以外全部」「パプリカ」「時かけ」の映画対決ではないが、小松左京はいまでも息が長いのではないだろうか。(前者の興収は後三者を上回っているだろう)

もしも小松左京が古く感じられるのだとしたら、もっと表層的に、ヒロイズムのあるなしに関わるのではないか。去年の草磲剛版「日本沈没」も、ヒロイズムの男臭さの脱臭にこころを砕いていた。