共産主義に万歳三唱

 あさま山荘で人質を解放したのち、連赤の闘士たちが共産主義に万歳三唱して、自分たちもろとも山荘を爆破して果てる。佐々淳行は、「茶々」の中村獅童のように「負けたあ」と呻きながら、破片が四散する山荘を呆然と眺める。

 リンチをやっているので、相殺とまではいかないだろうが、こういう最後を迎えていれば、日本の左翼もまだ受けが良かったであろうと思う。連合赤軍も、左翼の神として、いまだに右翼の神の一人である三島に肉薄したことだろう。呉智英先生、やはり映画は「勇気がなかった」で正解だったのではないですか?