泥縄

鎌倉仏教まで調べだす。泥縄。なんだ私は。橋本治にでもなるつもりか。

日本は狭いから早くも鎌倉時代プロテスタントが勃興して、江戸時代にはそれが管理組織化された、明治以後は廃仏毀釈があって、新宗教、新興(新新)宗教が名乗りをあげた乱立期であると、まあとりあえずそのような理解。

念仏か座禅か、声を出すか出さないか。要するに脳を一定状態に保つ技法の違いでしょ、とまあ、21世紀の青二才(私)は高みからものを言ってしまうが。

しかし仏教というのは最初からヤバかったんだね。新興宗教が、それにかぎってヤバイわけではなかったようだね。というか日本社会そのものが充分ヤバくて、熱をもっていた。

プロテスタントであること、個人の心を尊重すること、それが集団を形成する動因となること。なんだなにも宗教に限った話ではないではないか。資本主義のバックアップによる諸個人の思い思いの消費生活、昼も夜もない都市文化、個室文化。これらは要するに「プロテスタント」であるということではないか。「世間のことなんか知ったこっちゃねーよ」と世間に対して言うこと。

道は遼遠だなあ…。