ご冗談でしょう、ドーキンスさん

カントやその他の倫理学者は別にして、また愛国的熱情をしかるべく評価した上で、絶対論的な道徳をよしとする素地をつくるのはふつう、歴史が正当化できる限度をはるかに超える権威を持つと考えられている、いわゆる聖典の類である。(ドーキンス『神は妄想である』341ページ)

要するにそういう聖典の類が、根絶するべき悪しき「遺伝子」だというわけですか、ドーキンスさん。語るに落ちたな…。

この西洋に対する絶大な自信は、まあもちろん、ドーキンスが西洋人なわけだからだが。歴史が矛盾し、錯綜していることを西洋人は認めたがらない傾向にあるな…。