エンドなんかねーんだよ

そうだ、私がドーキンスに感じる不快感は、神を捨てて科学に付けば世界は良くなると信じている風なのが不快だからだ。それは狂信とどう違うんだ?

自然に依存して生きる人間に、最適な生存形式なんてあるわけがないじゃないか、というのである。宗教も、科学も、自然から見たら、毛無し猿が抱えるチープなドクサに過ぎないのだ。

ドーキンスよ、『ミスト』を見ろ、というところだろうか。狂信が間違っているのはもっともだが、だからといってそれで、つまり合理的に決断を重ねることが幸福に繋がるわけでもない条理を描いたのがあの映画だ。あんな怪獣、現実にはいるわけないじゃないかって? そーいう話じゃないんだよ…。