弱い悟りならだれでも啓けます

火あぶりにされながら心頭滅却すれば火もまたすずし式の、強い悟りは、誰にも啓けるというものではありません。しかし、死ぬの怖いけど、その怖がってる時間は生きてる間に怖がっているわけで、怖がろうと怖がるまいと結局死ぬんだから怖がる分だけ、時間、損してるんだよね、と、こう思うことは、弱い悟りであって、こういう弱い悟りは、実は誰でも啓けるのです。だって、ただの理屈なんだから…。