大局の話ではなかったのですか

低学歴・下層階級の連中が知っているということとは別の基準というのがあるだろうhttp://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20080731

↑こういう返しがあることを見越して、

没年だって30年違うのに、川田が実業家だったからってhttp://d.hatena.ne.jp/mailinglist/20080801/p5

…という予防線を張っておいたのですよ。しかし経営者階級のあいだでさえ、川田順はいまでも有名であるのでしょうかね(十年位前に『虹の岬』が映画化されていたけれど)。たとえば、リクルートという企業名はいまだ有名だけど、江副浩正という名前は、若いやつはもう知らないんじゃないかな。

学者階級のなかで川田順知名度がどうかというのは、私はまったく知りませんが、ここには、その敬称付与の判断基準が(Bにとって)不分明な書き手Aと、それを知りたい読み手Bと、そのBの<「常識」が当を失していることをうたがっている>低学歴者C=私がいるわけです。BがAと同階級にあるのにわからないことを、階級が違うCが容喙できるわけがない…。とはいえ山括弧でくくった部分にAの存在は関係ないとおもうのですよ。だから「書いているのは田中貴子なのだから」といわれても、私はちょっと困る…。

白洲正子なんて、むやみに書籍が出ているのだから、私みたいにその本を読んだことがない人間でさえ、普通に本屋に通っていれば「知っている」。ついでに言えば、私は「涼宮ハルヒ」という文字列はかなり頻繁に見ているけれど、その内実はまったく知りません。まあ、あの女の子の絵がハルヒなんだろうけど。ところで、

涼宮ハルヒのほうが田中角栄より有名だと言っても始まらん。


とあったのでググったのですが…、うわあ、田中角栄のグーグルヒット数が58万しかないというのは衝撃だなあ…。急速に忘れられつつあるのかもしれない。前に、佐藤幹夫氏の書名『村上春樹の隣には三島由紀夫がいつもいる。』をもじって、「立花隆の隣には田中角栄がいつもいる」なんて冗談をとばしていたけれど、冗談ではなくなってきた感じ…。