アトム的ロボット

バルト9で『地球が静止する日』の予告をながめながらふと思ったんだけど、海外ではアトム的なロボットキャラクターって無いのかな…。

理性をもった機械のキャラクターは、積極的にヒト型をさせないという傾向が欧米あたりにはあるような気がするが…。『マトリックス・リローデット』のアーキテクトなんか、ああいう容姿だけど、あれは人間にあわせてああいう表現にしてあげてるわけだからね…。

子どもがヒーローというのは、欧米の価値観からいえば、けっこう異端的なのかもしれない。『スパイ・キッズ』のシリーズなんかも、本気でヒーローとして提示しているわけではないし…。

欧米の子どもヒーローは、現実と一線を画した上で、子供心をあそばせるピーター・パン的なものでしかないのかな?

ピーター・パンって、私は何も考えずに口にしてたけど、よく考えたら「牧神」だもんな。

http://en.wikipedia.org/wiki/Peter_Panから拝借して加工。

欧米の創作者は、ロボットを人間そっくりにはさせないけど(最近の『アイ、ロボット』ですら、人間そっくりというほどではないだろう)、レプリカントではいきなり人間そっくりにして哲学問答を繰りひろげてしまう。『ブレードランナー』のように(映画はあまり哲学的ではないが…)。

ロボットとレプリカントとの中間地帯がないらしいのが、日本人の私からすると面白い。サイボーグというのは、最近だと『アイアンマン』がそうだけど、サイボーグは人間とロボットとの中間地点であって、レプリカントとは関係ないものな…。

太陽の帝国』の、親からはぐれて戦地をさまよう主人公を演じた子役が、成長していまやバットマンを演じ、そしてさらにはジョン・コナーにもなるらしいというのは、ちょっと面白い展開だと思う。