『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』

なかなか素晴らしい。よくできている。『タイタニック』からは、キャシー・ベイツまでがやってきて、この映画では見事なオチを用意してくれる。

しかし母親の抑圧に敗北して狂気に陥ると、人は真実暴露マシーンに変貌してしまうものなのかね…。なんだか『カッコーの巣の上で』あたりからズッとやってる懐メロだ。(そういえば『慰めの報酬』もマザコン映画だったな…、「真実暴露系」ポール・ハギスと母親の関係についてなら、ちょっと興味はあるな…)

作中でもわずかに触れているけれど、戦争の高揚感、いってしまえば酩酊に近いものを求めて、ディカプリオは、ウィンスレットからのパリ移住の誘いに乗るわけだ。平和が心を鈍磨させる、麻痺させる、といういや〜な真実…。戦争については、サム・メンデスの前作『ジャーヘッド』を見ればいい、と。

NHKスペシャルを見たばかりなので、「女の脳、男の脳…」と、心の中で呪文を唱えながら鑑賞しました…。