『人のセックスを笑うな』(映画版)
ぼおっとして軽トラに乗っていたら、セックスが向こうから裸足でやってきて、つい有頂天になっていたら、セックスは天竺に旅立ってしまった。なにそれ。しょんぼり。
そういう映画。
蒼井優がいちばん自立したキャラクターなのかと思ったら、そうでもない、という流れを用意していて、なかなか面白い。ランタイムは135分ほどだが、体感時間はもうすこし短い。
前半に永作がソファで踏台昇降運動をして、後半の蒼井のベッドのトランポリンと対をなすのだが、対称なのか、対照なのか。まあ、対照なのだろうな。
会わないことは、別れとはかぎらない。そういう意味の字幕が、最後にでてきて、ちょっと笑ってしまった。典型的な強者の論理である。
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