経済/どこを固定するのか

家という枠を固定して経済を考えたら、ようするに家計である。同様にして、企業会計や、国家会計が存在する。これは空間的な枠。

時間的な枠だってあるのだ。その月に赤字だったところで、次の月にとりかえせば、2ヶ月を一個の単位として考えれば、赤字ではないわけだ。その基準に他人も従ってくれるかどうか、それだけが問題なのだ。

なあんだ、現代の経済だって、結局は、判断の基準を誰に預けるかの話でしかないわけで、むかしながらの「政治」ではないか。金融市場だって、ブラックボックスを設置して、いったんブラックボックスにいれた金を、あらためて参加者に分配していた、という、それだけの話じゃないか。