普遍的な問題

猟奇の心が欠けている、あるいは、猟奇の心に支配されている、この問題は、もしかしたら、人類に普遍的なものなのかもしれない。とくに現代に限ったことではないのかもしれない。

観察がなくて理論だけの支配者、目の前の現実がすべて正しい一般人。そのギャップは過去からつづいてきたものなのかもしれない。

雨夜の品定めで左馬頭が恋愛論に妙に勢い込む。その様子に光源氏はおかしさを隠しきれない。観察と論理の性急な合一は、はたでみていて、おかしいものなのだ。