大江研のザブローニ博士
このごろ通うようになった飯田橋のブックオフに筒井全集がわりにそろっていてちょくちょくながめるのだが、初期のころの文章をよむとなんだか苦いものがこみあげてくるのだ。
さて大江健三郎だが、世代ごとに世間は大江をどう読んできたかというのをだれか勤勉な人がやってくれないかと思うのだ。それこそ里見弴(五十ちかくちがった)はなにか言及したことはあったのかとか。谷崎は拒否反応をしめしたらしい。
じつは死者の奢りから万延元年までのあいだの小説をほとんど読んでいないことに気がついた。個人的な体験はむかし読んだ。図書館に全作品のシリーズがあるし、ぼちぼちと…。