秘密と公然

安岡氏が「不特定多数」ではなくて「不特定」あるいは「多数」だというので調べてみた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/名誉毀損罪#.E5.85.AC.E7.84.B6
http://ja.wikipedia.org/wiki/侮辱罪
これは難しい。ようするに守秘義務を確認しあった者同士以外の会話は、すべて侮辱罪にひっかかりうるということになるのか。

しかし、

いわゆる「公然」とは秘密でない行為を指称し、多数人の面前において人の名誉を毀損すべき事実を摘示した場合には、その多数人が特定しているときであっても、その行為を秘密ということができない場合は公然ということを妨げることはできない。 道路通行人にも容易に聴取れる状況の下で怒鳴った場合には、公然でないとはいえない。

引用文の前半だけ読むとこの件に合致しているようだが、メーリングリストは道路でもトイレでもないだろう。この公然というのは、その多数人のうちひとりを証言者として法廷に連れてくれば、「ああ、そんなこと言ってましたね」と証言しうる場合にはじめて成立することだろう。内通者がいてはじめて知られた事実は(kensyouhan氏はいまのところ内通者が誰だか明かす気はないんでしょう?)、やはりじかに公然であるとはいえないのではないか。

そしてやっかいなのは、話題になっているのが、メーリングリストが公開されてはじめて知られた事実ではないということだ。ある人々が懲りずに同じ愚行をくりかえしていたことを確認した、というだけなのである。本人が実行を宣言したことを周囲が信じず(私は信じられると思ったけど)、別のルートから事実を確定して驚いたり怒ったりしている。ちょっと外野の目からすると当惑する光景なのだ。ヌルロイ!