盗んだのか拝借した(あと返すのを忘れただけな)のか

http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_604f.html

出版社が不始末を隠密裡に処理しようとすること自体はそう悪いこととも思えない。漫棚氏がこだわったのが名誉感情だったというのが、この紛争のいちばんのポイントだろう。出版社と盗作被害者と出版物の読者がいる。著者は出版社の背後にしりぞいた。交渉の非公開に漫棚氏が応じず、金銭も受け取らずということで、幻冬舎は本の内容の差し替え以外にすることはなくなってしまった。もともと出版社は出版物の読者への影響を考えて行動していた。交渉の過程について公開されることに対して法的措置をちらつかせたところで裁判所がどう判断するかはわからない。

二刷の134ページの一行目「無断で掲載」というのも正確ではないし…。語尾いじってるんだから。漫棚氏は交渉を打ち切らずに、二刷に載せる謝罪文の文面をコントロールできる立場を維持したほうがよかったのではないか? それをすててブログ記事を残した。そして出版社からの抗議もいまのところない。しかし、出版社がブログ記事の内容について問われたら、「あれはむこうの意見です」と言い張ることもできる。現状では。

ゴミの出し方と盗作とは違うという漫棚氏の意見だが、そうだろうか。結局ルール破りについての交渉である以上、本質は同じものなのでは?