モーリー島事件 誰が誰をだましたの?
モーリー島事件をレイモンド・パーマーが仕掛けたホラだと唐沢は言っていて、それにしてはパーマーはケネス・アーノルドと共著を出しているくらいだし、ばれた場合にアーノルドの不利益になるようなことをするだろうかと不思議だったので、本屋のUFOコーナーでプロジェクト・ブルーブックの翻訳書を眺めたのだが、騙したのはハロルド・ダールら2名だということになっている(ブルーブックでは2名の名は黒く塗りつぶされている)。こちらのほうが自然だよな。アーノルド自身も、「実業家」か「セールスマン」かで、その印象はちがってくる。モーリー島事件がレイニア山より後だと記述してある本(『全米UFO論争史』)もあったけど、もし前だったとするなら、やはりアーノルドも「見たがってた人」なんじゃないか。アダムスキーほどでなくても、やはりホラふきだったんじゃないか。
全米UFO論争史―大衆、UFO団体、メディア、科学者、軍人,政治家を巻き込んだ論争の軌跡 (UFO研究叢書)
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あと、ジョン・キールの発想って、このモーリー島事件のテイストを拡大しただけなんだな。私は唐沢と逆に、モーリー島事件を知って、キールへの熱が冷めた。