『球形の荒野』(映画版)

なかなかいい。映画は生き別れになっていた芦田紳介と島田陽子の父娘が再会して「カラスは山にかわいい七つの子があるからよ」と童謡をしみじみとうたっておわるのだが、この作品の5年後には「カラスの勝手でしょ」がヒットする。感性の端境期にあった映画でもあるといえるか。