もっとたんじゅんなこと

むかし『カミとヒトの解剖学』だったか、養老孟司が、死者と生者の違いは曖昧である、もっといってしまえば「死ぬという瞬間はない」ことを論じていたが、そういえば、単に体を洗わないだけでも生きてる人間は腐乱死体並に臭くなるのだった。

神道の原初を空想する。禊ぎ。体を清めるなんて手間のかかること、毎日はとてもやれなかっただろう。それを敢えてやる、進んでやる「専門職」が神職だったのではなかろうか。