『沈黙』(篠田正浩)

原作は昔読んだはずだが思い出せない…。つかれていたのでところどころ寝たが、セットも風格があって、映像も美しくて楽しめた。篠田の身体主義と勝手に呼んでいるのだが、内面にあんまり興味のないひとだと思うのである(日本映画でそっせんしてCGを導入してもいた)。そういう監督が内面劇を手がけたのが面白い。拷問シーンも、ことさらにおどろおどろしく強調しないくせに、観客に伝えるべき情報はちゃんと伝えている。感心した。まあ原作者のサド趣味もあるだろう。