保身のメカニズム

http://ja.wikipedia.org/wiki/半島を出よ


なんだか漫画みたいな話だな。私が作者だったら、総理大臣にはロシアの劇場占拠事件のときのように、犠牲者がでることを厭わずに侵入部隊を全滅させちゃうけど。そのあと辞職しちゃえばいい。ほんとだったら賠償を北朝鮮に請求したいところだが、そうそう国交がないんだった。


国家ってもんが異様なものだということを、いまだに日本の国民はわかっていないのか、理解していないふりをしている。村上龍はそういう日本人の心性によりかかっているわけだ。しかし、異様なものに私たちの生命が託されているのはあらがえない事実だ。かつてはそれを「運命」と呼んでいたし、いまでは「国家」と呼び名を変えたにすぎない。異様なものに支配されているんだと納得したら、かえって気楽に動けるんじゃない? そういう意味でも、これは古い人のための読み物だな、と…。高麗遠征軍を支持する(しかも自発的に)福岡の人びとは情けない存在なのだ。


あるかどうかわからないものを、ある、と判断した時に「保身」がはじまる。だから保身に走る人びとというのは、宗教の人でもあるのだ。どこかの憲法では「良心の自由」などといって、そこを逃げているけれど。